メンタルを強くポジティブ思考になれる3つのテクニック


サッカー日本代表の長友佑都選手といえば、2022年開催されたFIFAワールドカップでは「ブラボー」で日本中を明るくし、知らない人がいないほど一躍有名になり、今でも記憶に新しいですね。



長友佑都選手はワールドカップでは、日本人最多4大会連続出場と日本人歴代最多の試合出場数を誇る記録の持ち主ですが、実は大学2年生までは無名選手で決してサッカーエリートではなかったと言われています。




いったいどのような方法で強靭なメンタルを手に入れて世界トップクラスまで上り詰めたのか。


長友佑都選手の著書/「メンタルモンスターになる。」から本人いわく、ほんの少しのテクニックやコツをつかめば、最高の精神状態を維持でき、テクニックがあれば、誰でもポジティブになれるという、メンタルを強くしポジティブ思考になれる3つのテクニックをご紹介します。


本当にプレッシャーがかかる場面や重圧がかかる場面でしっかりと自分の力を発揮できる方法です。是非、実践してみてください。


◆ネガティブ思考をポジティブに変える3つのテクニック


FIFAワールドカップにて鼓舞した発言


昨年11月、2022FIFAワールドカップ日本vsドイツ戦(11月23日)は2-1で劇的勝利!



しかし、その後のコスタリカ戦(11月27日)では、力を出し切れずに0-1で惜敗。



長友佑都選手は次のスペイン戦で「俺たちは勝てる」と落ち込む選手たちを鼓舞したと言われています。



そして、4日後のスペイン戦(12月2日)では、優勝候補に大金星!

グループEの1位通過を果たしました。

そして、ベスト8を掛けたクロアチア戦(12月6日)では1-1でPK戦となるが、惜しくも敗退。



その直後、落ち込む南野拓実選手に「有難う、拓実。お前は勇気あるな!マジで俺には蹴れん。次の未来につなげろ!顔上げて帰れ!」と叱咤激励をしたというエピソードがあります。



◆メンタルを強くする3つのテクニックとは?


テクニック①

ネガティブな気持ちを立て直すには、自分を未来から見よう!


ミスをして悩んでいても一向に解決はしない。

未来のなりたい自分を想像して、そこから見ると今やるべきことが見えてくる。

長友佑都選手というと、今では走れるとか、体幹というイメージがありますが、中学時代は全く走れなかった。

駅伝大会は学年でやっても最下位であった。

そんな時、未来の自分を想像して今やるべきことを決めた。

当時、ワールドカップをテレビで見て自分もここに立ちたいと、海外のビッグクラブで活躍するんだという目標を立ててから自分に足りないものは何かを考えて、今の自分の短所は走れないことだ

走り込みをしなければいけないということで、サッカー部と駅伝部を掛け持ちして、自分の短所が長所になったエピソードがある。



中学時代の担任・サッカー部顧問井上博先生(談)

最初は生意気で仕方なく部活をやるタイプに見えたが、プロになってやる!上に行ってやると決めてからの佑都はすごかった。

僕が練習を止めるくらいで、サッカーだけじゃなく、学校行事とかどんなことでも精一杯やっていた。

佑都の周りにいる人は佑都のことが好きになる。それだけ人間味があることの証明である!


■佑都選手からのメッセージ


・一流の夢を叶えるには、一流の人間でないと叶えられないので、自分の人間性に目を向けて目標を叶えるための気持ちを忘れずに進んでほしい。


・継続することが一番難しいので、その気持ちを大事して努力して夢を叶えてください。


テクニック②

ミスをした時はWHY(なぜ)ではなくHOW(どのように)と考える。


ミスをしてしまった時はWHYを考えてしまいがちだが、何故、ミスをしたのか?

ただ、それだけでもネガティブ思考に陥ってしまってそこから抜け出せない。

そんな時、HOW(どのように)どうやったらこのミスを改善できるか、どうやったら自分はもっと成長できるのかということを考えると自然とポジティブなマインドになり、前を向く力になります。


■佑都選手からのメッセージ


実は大学時代にはヘルニアに悩まされていたが、その時、WHY(何故)怪我をしてしまったと考えるのではなく、HOW(今後どうするか)を考えた。

この怪我は自分にとっての成長の種だと。

それを爆発につなげていくと言って体幹トレーニングを継続させて今のパフォーマンスにつながっている。

今回のワールドカップ第2戦目のコスタリカ戦に負けてしまった時、僕自身はそれをネガティブにとらえず、これは自分達は成長できるチャンスだと、乗り越えることによってチーム一丸となれる。


どうやったら次のスペイン戦に勝てるか?すぐ頭を切り替えて考えることができた。


自分がポジティブであれば、みんなにポジティブな言葉をかけられる。

チーム自体がポジティブに変わっていく。

そこからスペイン戦で勝利してグループリーグ1位で突破できた。


テクニック③

常に感謝をする。


感謝の反対語はわかりますか?

感謝の反対語は当たり前です。

みなさんが今いる環境とか仕事ができること、勉強ができること色々ありますが、全てにおいて当たり前ではないということ。

悩めることは素晴らしく幸せなことで、みなさん挑戦しているということ。

だからこそ、悩める環境にも感謝できる人になってほしいと思う。


実際、監督の方針で選手登録を外され、半年間試合出場できなかった時も次のように考えていた。


こんな逆境は他では経験できない。そんなシーンを与えてくれていることに感謝しよう。


◆お悩みなど質問コーナー



Q1. 高校時代までは目立つような選手ではなく、小中高でスポーツに限らず結果が出ていない人もすごく励みになると思います。

高校まで目立ってなかった選手が、ワールドカップ4回出場して日本人歴代最多の試合出場数を誇れる選手になれる。すごいことである。あまり花が咲いてなかった時代はどういうメンタルでやっていたのか?


A1.当時はネガティブで自分のミスを責め続けていた。結構、苦しい学生時代を過ごしていた。人はみんな弱いが、自分自身でメンタルをコントロールする技術を学べばみんなメンタルモンスターになれると考えてやっていた。



Q2.ワールドカップ期間中は称賛だけではなく、批判もあったと思いますが、どう対処されてましたか?


A2.自分の批判的な記事やコメントもあえて見るようにしている。

批判や文句の中に自分が成長する何かチャンスが眠っていると思う。自分が俯瞰して自分のことを見なくても色んな角度や人から自分を評価し、見てくれている。そこに自分が向上するチャンスがある。

僕自身は成長したいので、自分の能力でしっかりネガティブからポジティブに変換するようにしている。



Q3.インタビューなどで質問された際、何か返そうと思っても上手い返しが出来ないことが日常ほとんどで、その度に落ち込んでしまう。

次の日も頑張れるようにどうしたらすぐに立ち直れるか?


A3.ネガティブな思考を引きずってしまうとそのまま仕事にも影響が出てしまう。皆んなに喜んでもらうためにどうすればいいのかということを考えれば、自然とポジティブなマインドになるので、自信をもって仕事してほしい。



Q4.クラブで部長をしているが、後輩が可愛いので、厳しく指導出来ない。どうすればいいのか?


A4.厳しく言える自分も必要だと思う。

まず、一番は自分が尊敬できる人間になることが大事。

何を言うかではなくて、誰が言うかだと思う。

ただ、尊敬される人間になるには2つあって、ひとつは自分が自分自身に厳しいこと。

自分自身があまいと厳しいことを言っても相手に伝わらない。

あとひとつは、後輩やチームのためにと、思うことが大事。

その2つがあれば、何か厳しい事を言っても後輩たちに響くと思うので、尊敬できる人になってください。



Q5.新キャプテンに任命されたが自分に自信が持てないので、自分に自信を持つ方法を教えてほしい。


A5.自分に自信を持つ方法は2つあると思う。

ひとつは誰よりも圧倒的な努力をする方法。

あと一つは気持ちをコントロールする方法。

不安な自分が出てきた時に自分ならやれると、自分がやらなきゃダメだと。ということを自分に言い聞かせる。言い聞かせることによって脳は洗脳され、脳が洗脳されると心がポジティブになる。強い気持ちで洗脳すれば、心は変わります。


Q6.長友佑都選手はメンタルタフネスだと思いますが、本人からみて、メンタル強いという人を教えて下さい。


A6.妻の平愛梨が僕よりメンタルモンスターだと思う。イタリア戦は僕のミスで負けてイタリア中、いや世界中から批判を受けた。これはやばいと思い、妻の平愛梨に相談したら、笑いながら「えっ!そんなに異国の地で注目されているの?凄い!素晴らしい!」と喜んでくれた。僕はなぐさめて欲しかったが、彼女こそがメンタルモンスターだと思いますね!



引用/著書「メンタルモンスター」になる。/サッカー日本代表 長友佑都

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