マメ知識
日常生活や社会生活を営む上で、少し気になるマメ知識や知見を掲載するコーナーを新設しました。
初回は「議院内閣制」について、調べてみました。
今後の衆議院の総選挙時の参考にされてはいかがでしょうか。
議会制民主主義政治において、代表的な政治制度とその特徴について、調べてみました。
ひとつは、議院内閣制(一元代表制)で、もうひとつは、大統領制(二元代表制)です。
■議院内閣制(一元代表制)
議員内閣制とは、内閣は国会の信任のもとに成立し、内閣は(注)国会に対して連帯責任を負う制度をいいます。
(注)は後述にて説明します。
もっと簡単に言えば、内閣は内閣総理大臣と国務大臣で構成されており、その内閣は衆議院で最も議席数が多い政党の国会議員からほぼ選ばれることになります。
なので、我々国民は直接選挙で国会議員を選びます。
その国会議員の議席数の多い政党から内閣を組閣しています。
これを一元代表制といいます。
■日本の代表的な政党
現在、2023年8月時点の日本の代表的な政党は以下の9政党です。
①自由民主党
②立憲民主党
③日本維新の会
④公明党
⑤日本共産党
⑥国民民主党
⑦れいわ新撰組
⑧社会民主党
⑨参政党
(注)国会に対して連帯責任を負うとは
①衆議院の総選挙が行われると、内閣は総辞職し、新しい内閣が作られます。
②衆議院は内閣不信任案の決議(内閣総理大臣や内閣をやめさせることができる権利)を行うことが可能。
不信任案が可決されると10日以内に衆議院を解散もしくは、内閣の総辞職を選択しなければならない。
■議院内閣制の特徴
①すわなち、議院内閣制である日本で政策をやろうとすると議席数の多い政党でないと我々住民の意見は反映されないことになります。
②逆に言えば、議席数が少ない政党で立候補して当選したとしてもその方の意見は反映されにくいということになります。無所属議員も同様なので、その方の意見は反映されにくいということになります。
③国会では内閣を支持する政党とそうでない政党との間に与野党関係が生まれます。
しかし、地方議会においても、首長を支持する会派とそうでない会派の間に、疑似的な与野党関係が生まれることがありますが、制度的には与野党関係は発生しません。
■二元代表制
国民は直接選挙で国会議員を選びます。
また住民は地方自治体の首長(知事、市長等)と議会議員を直接選挙で選ぶ制度を二元代表制という。
アメリカの大統領制は二元代表制であり、上院と下院の議会議員と大統領を直接選挙で選んでいます。
■二元代表制の特徴
首長、議会議員をともに住民や国民を代表するところにあり、相互の抑制と均衡によって、緊張関係を保ちながら、議会運営の基本的な方針を議決すると共に、積極的な政策提案を通して議論します。
なので、二元代表制は本来の政治統制の在り方であると考えます。
■まとめ(議院内閣制と大統領制の違い)
①議院内閣制
・国民が選挙で国会議員を選びます。
・その国会議員の議席数の多い政党から内閣を組閣します。
②大統領制
・国民が選挙で国会議員を選びます。
・国民が大統領を選挙で選びます。