秋元康が明かす生き方論・仕事術


音楽プロデューサー、放送クリエーターである秋本康さんは高校時代から放送作家として、頭角を表し、TBS「ザ・ベストテン」など数々の番組を手がけ、中でも、おニャン子クラブの仕掛け人として脚光を浴び、最近ではAKB48総合プロデューサーを努め、脚本家、映画監督、タレントとしての幅広く活躍されている。大ブレークしたAKB48や美空ひばりの名曲『川の流れのように』はどのように生み出されたのか?その秘訣は独創的な発想にあった!メガヒットメーカー秋元康さんが明かす、ビジネスパーソン必読の中から選りすぐりの目からウロコの企画法や生き方論、仕事術などをご紹介します。



■人脈作り



・パーティーだとか人に紹介されて作るものと考えがちだが、人脈とは気づいた時に後ろに出来ているものだと思っている。

・好きなことや面白い仕事とか関係なくやっているうちにどこかでつながったり、何かやろうかと思うと、人との出会いにつながりになる。

・何か物を食べる時に、この中に栄養素でベータカロチンやなんとかが入っているとか、栄養素を考えながら食べても美味しくない。

・美味しいものを食べた上で、栄養素があったのかと思う。

・だから好きなことや面白いことをやっていたら仕事で繋がったり、人との出会いに繋がると考える。


■若手の話は宝物



・経験は全ての面で勝っているように思うが、時に経験則は邪魔な時がある。

・経験がない人間が正しいことを言うのは主としてあるので、若手の人の話を聞くようにしている。

違う意見という宝物を持っている可能性がある。


■全部勝ってはいけない



・いいことが続いていくと、全勝できると思い、いい気になり、自分のやる事が正しいと思い、人に厳しくなる。そして、全部勝ちに行く。

・このまま続けるとメッキが剥がれると思い、休養した。

・休養して気づいた心に刻まれたある信念がある。自身の経験則から生まれた確信のある座右の銘「人生無駄なし」

・人生無駄なしとは、自分にとっては、遠回りしたり、失敗した部分はあったが、それを含めて無駄ではなかった。

・人生は一筆書きなので、そこを通らなかったりして、端折ってしまうと辿り着いていない。何をやっても失敗しても次の何かに続いていく

・仕事を離れ逃げるように、ニューヨークに辿り着いた時、川をみながら書いた曲が美空ひばりの「川の流れのように」であった。

鋭いセンサーを持って、センサーを常に磨いている


■成功には運も必要



・我々の仕事でもどんなに才能があっても、どんなに努力しても報われない時がある。そんな時は開き直って運がいいんだと思っている。だから運がいいからこのまま行くんじゃないかと思おうとしている。

・あるべき時に実力をつける努力は必要だが、仕事する上で才能や努力だけではなく、成功には、運が必要であることを理解しておくことで、ひとつの仕事に執着することなく、いい意味で諦めることができ、次の行動を起こすことができる。結果として、これでチャンスをつかむことさえある。


■緊張しない



・よく緊張しないのかと言われる。講演会だとかで。

わたしは緊張しない

・何故かというと「自分が自分に期待していないから」

・自分が木村拓哉だったら「カッコいい自分でいたい」と思うと、ミスは許されないと思う。しかし、誰も見ちゃいないよ。注目していないというのが基本だから緊張しない。


■失敗は怖くない



・何やっても成功しますよね。という問いに

・わたしが失敗したのをあなたは見ていないだけだ。実際には、山のように失敗している

・だけど、それ以上にトライしているから成功が目立ってて失敗のところが薄まっていくから失敗していないように見えるだけだ。


■なぜ、そんなに仕事するのか



・仕事をしようとかではなく、面白そうだからやりたくなる。多忙であっても自分でやらないと気が済まない。

・面白そうと思ったらスケジュールは考えずに、まずやってみるところは変わらない。だから休めない。でも、なんとかなっちゃうから不思議。

・睡眠時間は平均で4時間くらい。

・人に任せられないところがある。何でも自分でやらないと気が済まない。

・夜中に寝ていても、「ハッ!」と目が覚めて、ペンをとって企画が思いついてしまう。


■仕事への姿勢について



・最後の最後まで微調整する。プロの拘りとして。

・万人全てに好かれる仕事はないが、それに近い仕事は可能だと思っている。だから、仕事に拘りをもって、最後の最後まで、自分が納得するまで、微調整する。これがプロとしての仕事の基本だ。

・作詞以外にも、ドラマの脚本やプロデュース業など、その仕事は多岐にわたり多忙を極めるが、基本、来た仕事は断らない。物理的にこれ以上無理と思っても、受けてしまえば何とかなる。それよりも“面白そう”という興味が先に立つ

・齋藤飛鳥さんいわく「やっぱりプロ」秋元康さんの妥協のない作品作りを信頼している。

・秋元康さんとは、11年間仕事を共にしてきた齋藤飛鳥さん。乃木坂46のミュージックビデオ撮影時について「歌詞をちゃんと歌ってるシーンを撮るってなると、本番ギリギリ直前まで、ずっと微調整してくださる」と、秋元康さんが一切の妥協のない作品作りをしていると告白している。



■ヒットする新企画(物づくり)を作る時に意識している2つの鉄則



①大衆とは自分自身

・ヒット番組が出ると自分は大衆をわかっていると感じる。ある時、自分が作った番組を見ていない自分がいた。自分も大衆なのに俺は見ない。ここに間違いがある。今のテレビがつまらない大きな要因はそこにあると思う。この時間に大衆が喜ぶだろうと作ってあげている。あなたがその時間に喜んでその番組を観ますか?俺は見ないけど、大衆はこういうのが好きなのよというエクスキュースがある。実際、視聴者は望んでいなく、自分も大衆のひとりで自分が興味がないものは作らない。


②記憶に残る幕の内弁当はない

・いままで食べた幕の内弁当で記憶に残るものはないが、カレーやうなぎなどあの店のは美味しいかったと思い出すが、あれもこれも入れるとぼやけてしまう。



■ヒットするものは引き算から生まれる


・人があっと驚くような一点突破する単品主義にしないとダメ。

・シンプルな企画だと物足りなさや不安を感じ、色々な要素を詰め込んでしまいがちだが、そうすると特徴がなくなり、企画そのものがぼやけて印象に残らない。

・本当に感動するもの、ヒットするものは実は足し算ではなく引き算から生まれる。





出典元/秋本康の仕事学/NHK「仕事学のすすめ」制作班(編集)

時代の仕掛け人が語るヒットの黄金律!

hiro優雅オフィシャルサイト

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