運動神経がいいって、何?
NHKにて放送中の「チコちゃんに叱られる」をご覧になったことがあると思いますが、その中で興味のあるおもしろいネタが放送されていたので、ご紹介します。
今回の出演者はレギュラーの岡村隆史さん、ゲストは中山秀征さんとハリセンボンの近藤春菜さんの3名
チコちゃんが発する素朴な疑問に答えられますか。
今回のテーマは「運動神経がいいって何?」です。
さて、皆さんはどんな回答をしますか。
妙な回答をするとチコちゃんから「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られますよ。
わたしの回答は「運動に対する生まれ持った対応力とか、才能という」答えかと思いますが、皆さんはなんと思いますか?
少し考えてください。
シンキングタイム1分
(時間がたてば下へスクロール)
「運動神経がいいって何?」の答えはチコちゃんから
「生まれもった才能よりも繰り返し練習したおかげ。」という答えです。
才能ではないんだ?、と驚かれた人が多いと思いますが、わたしもその一人です。
そう解説するのは、日本女子体育大学の学長でスポーツ科学の第一人者の深代千之先生。
いわゆる運動神経がいいとは、スポーツ科学的にいうと
「自分のイメージ通りに体を動かせること。」だそうです。
運動神経がいいとか、悪いという表現は俗語で
運動神経は誰でも練習で身につけられます。
つまり、
生まれ持って運動神経がいい人はいません。
運動神経は医学的には、才能やセンスのことではなく、脳と筋肉をつなぐ神経そのもののことを指します。
人は運動する際に脳から筋肉にどう動けばいいかの指令を送ります。
例えば、走る場合は右足を出して、次に左足を出すという指令を運動神経を通じて、脳から筋肉に送っています。
運動神経は誰しも備わっているもので、個人差はありません。
何故、個人差がないのに、運動に差が出るのは何故なんでしょうか?
運動神経がいい人は脳の中に適切な神経回路を作れている人である。
つまり、運動ができる、出来ないのは、脳が関係していたのです。
脳の中の神経回路を例えるなら都内を入り組んで走る地下鉄の路線図です。
新宿から浅草まで行く際に脳の中で最適なルートを通り最短時間で行ける人が運動神経がいい人です。
一方、
運動神経が悪いとされている人は目的地に到達するまでに時間のかかる人を運転神経が悪いといいます。
この神経回路という地下鉄を乗りこなすにはどうすればいいのか?
これはズバリ成功体験と反復練習です。
地下鉄でも一回乗り換えルートを覚えれば、次からは調べなくても目的地にたどり着くことができます。
成功体験とは、いわば適切なルートを知ることなんです。
その適切なルートを何度も使っていれば、体が自然にその道順を覚えます。
運動も成功体験と反復練習を続けることで誰でも運動ができるようになります。
初めて、する運動において
すぐにできる人と出来ない人の差はなんなのでしょうか?
初めての運動でもすぐにできてしまう人は過去の似たような運動の記憶を応用できる人なんです。
例えば、野球をやった経験がある人が初めてバドミントンをやったのにスマッシュが打てるのは野球のボールの投げ方の記憶をバドミントンのスマッシュに応用しているんです。
子どもたちのために深代先生直伝の運動神経をさらによくする方法には3つのポイントがあるという。
① うまい人の動きをマネすること!
うまい人の動きをマネすると脳の中の適切なルートを発見しやすくなり、徐々に適切な動きに近づいてきます。
②うまくいった動きは繰り返し続けること!
うまくいった動きは繰り返しやることで脳の中で適切なルートが固定化されて動きが体に定着していきます。
③練習中の自分を客観的にみるということ!
練習の様子をスマホで撮影して客観的に自分をみてダメな動作は脳に定着させずにいい動作だけを脳に残すということ。
この3つ以外にもポイントがあります。
④たまには休むこと!
例えば、自転車に乗る練習で転んでいた子どもが1週間練習を休んで再開するとすぐに乗れたということがあります。
休んでいる間に練習でのいいイメージが脳の中で増幅したと考えられます。
何度もいいますが、運動神経のよしあしに才能は関係ありません。
努力した人のみに与えられます。
放送の結果から
「やっぱ努力に勝るものはなく」、「練習は裏切らない!」ということかと思います。
皆さんも運動神経のよいあしに拘らず、うまい人の動きを見てマネる。
そして、反復練習を繰り返し行うことで、だんだんと上達していくと思いますので、あきらめずに努力していきましょう。
めげずに頑張りましょう!
引用/NHK放送「チコちゃんに叱られる(運動神経って何?)」/解説_日本女子体育大学長 深代千之先生
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