子どもたちの好奇心を引き出す教育法
多くの教育者が注目している学習塾「探求学舎」の好奇心を引き出す教育方法とは、どんなものなのか調べてみたので、ご紹介します。
参加している子どもたちは常に目をギラギラと輝かせて授業に熱中しているという。
なぜ、子どもたちは探求学舎の授業に熱中し、熱狂するのか。さらに自ら進んで勉強するようになるのか探求学舎の秘密と謎を探ってみた。
小さなお子さんや小学生がいらっしゃる方は一度見てみると面白いと思います。
探求学舎の特徴
・他の塾と違うところは受験勉強は一切教えないという。
さらに塾のポリシーは受験も成績アップも狙わずに子どもの好奇心に火をつけることである。
・やりたいことを見つけるために行っているのは、好奇心を育てる教育で多くの教育者が注目している。
・代表講師の宝槻さんいわく、学校の成績がいいとか、いい学校へ行くというのが、人生にとってどんどん意味が薄くなっており、そんなことよりも好きなことや、やりたいことを見つけることが益々重要になっているという。
・ここでは、子どもたちひとりひとりに「わぁ~」とか「すげぇ~」の探究心や好奇心に火をつける、そんな興味を持たせる授業をやっている。
授業の秘密
・講師である大人たちが夢中になって授業を進めていくと子どもたちはその授業に引き込まれ、どんどん興味を持っていく。
・この授業を受けると子どもたちに好奇心が芽生え、自ら進んで勉強するよう次第に変化していく。
・なぜ、好奇心が芽生えるのか、それは子どもたちの「わぁ~」、「すげぇ~」という心の動きにあります。
たとえば、野球する少年少女はなぜ、プロ野球選手を目指したいと思いますか?
それはきっと、プロの一流選手のプレーを見て「わあ!すごい!」と感じたことがあるからです。
人は「わあ!すごい!」という驚きと感動を味わうときにこそ、それを「もっと知りたい!」「やってみたい!」と思うのです。
参加した子どもや親たちの反応
子どもたち
・算数が嫌いだったが、授業を受けてすごく好きになった。うちに帰ったら今すぐ算数の問題をやりたい。
・学校よりも探求学舎の方が楽しい。やっていてワクワクする。今まで、学校や塾でも教えてくれなかったことを私たちに問いかけてくれて、理由も教えてくれるので全く違う。
親たち
・すごくテンション上がって帰ってくる。人生の一部のようである。塾はエネルギーを子どもに与えているので、面白いとなったら勝手に勉強してくれるので、本当に助かる。
何故、塾を開講したのか
勉強を通して賢くなれるだけではなくて、好きな事や、やりたいことも見つかるようにという提案をしたらたくさんの親子が幸せになれると感じて開講した。
先生の小さい頃は勉強に対してどうだったか
学校の勉強は好きじゃなくて家で漫画とか映画とかトランプゲームとか遊びを通して学んでいた。
どのようにして子どもに好奇心を与えるのか
「わぁ〜」とか「すごいなぁ」という驚きと感動で子どもの心に火をつける授業を行う。先生も子どもたちも一緒になって盛り上がるそんな授業を行っている。
子どもに好奇心を持たせる先生のテクニック
① 子どもの心をほぐす身近な話題でリラックスさせる。
自己紹介(家族構成)をおもしろく行う。たとえば、わたしの子どもは5人いて、上から男子、女子、女子、女子、男子の5人兄弟で、これを「ダン、ジョ、ジョ、ジョ、ダン」と早口にいって子どもを和ませる。
② 常に子どもたちに質問しながら授業を進めていき、子どもたちに答えさせることで積極的に参加する姿勢につなげていく。
③ 先生も思い切り楽しみながら教えており、大人が夢中に取り組むものに対して、子どもはぐっと引き込まれ、興味をもつようになる。
④ たびたび出される質問(クイズ)は同じテーブルに座っている子どもたちと相談しながら回答する。
探求学舎では、普通の塾と違って算数は足し算から始めるのではなくて、数字がどうやって出来たのか「数字の発明」から説明して数字に興味を持ってもらうのが算数のはじまりである。
数字の発明
算数の授業のイントロ部分
人類の最初は石ころを並べて数がいくつなのか数えていたが、5つの文明により石ころに変わる数字が発明される。
5つの文明(エジプト、マヤ、メソポタミア、インダス(インド)、中国)で発明された数字を紹介します。
エジプト人はお絵描きが大好きで絵が好きな人が数字を作った。
エジプト文明の数字は結果こんな形になった。
メソポタミア文明の数字はこんな形です。
数字の1はAの反対の形をしている。
マヤ文明の人々は数字を絵で表していた。
しかし、書くのに時間をかかり、面倒である。
中国文明の数字は漢数字で表します。
日本でも会計証書や契約書の記述に使いますよね。こんな形です。
最後にインダス(インド)文明の数字は最初一筆書きを意識して書いたもので、この数字はアラビアに伝わり、アラビア人によってヨーロッパに広まり、4,500年のときをかけてちょっとずつちょっとずつ変化して現在の数字にもっとも近い数字になった。
インドの数字はデザインもシンプルで見やすく美しくて世界中に広がっていった。
こんな形で変化していった。
授業開始1時間後ようやく算数(足し算)の授業がスタート
インド以外のエジプト、ローマ、日本の数字で300+11=を計算するが、筆算にて答えを求めることができない。
インドの数字でやってみると簡単にできる。
つまり、インドの数字は計算も得意な数字である。
だから、世界中に広まっていった。僕たちの便利な生活を見えないところで支えているのが、インドが発明した数字なんです。
2時間あきることなく算数の授業が終了。
授業料
オンラインのスクールは週1回で8千円。
オフライン授業は東京・三鷹市が拠点。
どんな授業があるのか
算数、歴史以外に30〜40種類ある。
ロボット編、経済金融編、食編、建築編たくさんのテーマを学んでいきながら自分はこれに興味があるなとか、これ?もっと知りたいなということで、だんだんと、やりたいや好きなことがわかってくるという。
巻末にオンライン授業風景のYouTubeをアップしていますので、ぜひご覧ください。
好評のあったすごい授業TOP3をご紹介!
子どもたちが受けた授業で好評のあったものTOP3を紹介します。
第3位 科学が大好きになる授業!
火あぶり風船割れる?割れない?大実験。
風船を使って科学が好きになる実験を行う。
水の入った風船の下からライターであぶっても割れない。ただし、空の風船だとすぐに割れる。
何故か?空気も水も一緒ですが、暖かいものは上に上がっていく対流現象が起こります。
同じことが風船の中でも起きている。水の入った風船を下からライターであぶると風船の中で暖かいものは上にあがり、冷たいものは下に降りてくる。対流現象が起こっているので、風船が冷やされて、溶けない、割れないわけである。
問題
風船の中に次の5つのものが入っている。火であぶると割れるものがある。どれか考えてみて!
A :氷水 B:油 C: お湯(50℃) D:牛乳 E:炭酸水
答えは下へスクロールしてね。
(シンキングタイム1分)
【答え】Bの油とEの炭酸水
Bの油は粘性があるので、対流しないため、局部的に熱くなり、溶けて割れてしまう。
Eの炭酸水の泡が原因で割れる。炭酸水は対流するが、炭酸水の泡が風船の底面にくっついてる。その泡が一瞬で熱くなり、溶けて、割れてしまう。
第2位 漢字が大好きになる授業!
漢字の歴史を紐解いていくと意外な理由に出会えてもっと知りたいと興味が湧いてくる。
甲骨文字って聞いたことがあると思いますが、中国人が亀の甲羅(こうら)をナイフで削って最初の漢字を作った。
月と像の象形文字はこんな形。
月も象もみたまんまに甲骨文字を削っていたが、だんだん筆を使って文字を書くようになったので、書き方が変わって現在の形に変化した。
問題
この2つの漢字はそれぞれなんという。
象形文字なので、絵で想像してみてください。
(シンキングタイム1分)
答えは下へスクロールしてね。
【答え】右側は「右」。左側は「左」
みなさん右手を広げてみましょう。この漢字と重ね合わせてみてください。重ね合わせるとこんな感じになります。
親ゆびの感じとか、うでが真っ直ぐになっている感じとか中国人はこんな形にして右の漢字を作ったんですね。
上段が左で、下段が右。
これがだんだんとかわっていきます。
赤で囲んだところ、実はここに秘密があります。
中国人はお祈りをするときにこのポーズをします。左手に工具(道具)を持ち、右手に器を持ってお祈りする。右には工具もっているでしょう。左には器をもっているでしょう。だからこれらを加えて見やすくしておこうという発想で右と左の漢字が生まれた。
漢字の右と左では、何故、書き順が違うのか?
こんどは書き順はみてみましょう。
右と左どういうふうに書きますか?
少し考えてみてください。
(シンキングタイム1分)
答えは下へスクロールしてね。
正解は?
左は横棒を最初に書いて、ノをあとに書きます。
右はノを最初に書いて、横棒をあとに書きます。
なんで右と左で書き順が違うのか。これもさきほどの漢字の歴史に秘密があります。
昔の人は親指から書きはじめていた。
そして、最後はこういう向きに漢字がなったので、左は横から、右はたてから書くようになった。
つまり、昔の親指から漢字を書くという書き順がそのまま残って今の書き順になった。
この授業を受けると漢字に興味がわき、どんどん好きになっていきます。
第1位 図形が大好きになる授業!
ハチの巣は何故、六角形なのか?
カタチの秘密の授業です。
質問です。
ハチの巣はなぜ、六角形なんでしょうか。
答えは、もっとも少ない材料で巣を作るからです。
六角形は少ない材料で最大の部屋である巣を形にすることが出来ます。
意味がわからないと思うので、もう少しわかるように説明すると。。。
みなさんはハチになったつもりで、以下の問いに答えてください。
最短に結ぶにはどのように線を引くか。
(シンキングタイム1分)
答えは下へスクロールしてね。
この問題を出すと子どもたちも大人もだいたいこの2つの答えになります。
左の青と右の赤を比べてみると、赤線の方が短いので、答えは右側になります。
ハチと同じように最少の材料で膜を張る性質をもつシャボン液を使って実験してみましょう。
シャボン玉は全て球になります。
なぜかというとシャボン玉というのは最少で膜を張る性質をもっており、その結果が球というわけです。
2枚の透明な板を3点でとめたパネルをシャボン液にくぐらせて実験してみましょう。
最少の幕は果たしてどのようになるのか。
右側がシャボン液にくぐらせた結果、最短の結び方ということになります。
この原理を理解したところで続いて、以下の問題をどうぞ。
(シンキングタイム1分)
答えは下へスクロールしてね。
みなさん、バツ点のように線を引いていますが、4点でとめたパネルをシャボン液につけて、シャボン玉先生に教えてもらいましょう。
正解は下へスクロールしてね。
この4点の形の中にハチの巣が見えるようになっています。
バツ点の回答と正解の線の長さを幾何学な知識で計算しますと
左側のバツ点の方は2ルート2で約2.8。
右側のハチの巣の形がある方は1+ルート3で約2.7となり、0.1の長さの違いをシャボン玉先生は見抜いたわけです。
次はこの問題をどうぞ!
ヒントはハチの巣のカタチが見えるように結んでください。
(シンキングタイム1分)
答えは下へスクロールしてね。
この答えもシャボン玉先生に教えてもらいましょう。
正解は下へスクロールしてね。
3点の時も4点の時も5点の時も最短で結ぶといずれも共通しているのが120°。
六角形が生み出される形です。
では、3点、4点、5点の問題からある程度、想像はつくと思います。
最終問題をどうぞ!
(シンキングタイム1分)
答えは下へスクロールしてね。
みなさんの答えは六角形の形と思いますが。。。どうでしょうか。
答えをみてみましょう!
下へスクロールしてね。
答えは1本余計なんですね。
わたしは「6つの点を最短で結べ」といいました。6点を結べてますよね。
これもシャボン玉先生に教えてもらいましょう。
シャボン玉先生も1本線が少ないです。驚きです!
自然界は最小の膜で張ると言う原理に向かって動いているので、自然界はわかっています。
知識として暗記するだけではなくて、実験などの体験すると心に残ります。
これは思い出として、記憶や心に残るので、忘れないと思います。
さて、好評のあった授業はいかがでしたでしょうか。
なにか興味がわいてきた、好奇心が出てきたという方は面白い授業がオンライン(YouTube)でございますので、ご覧いただけると有難いです。
オンライン授業風景(YouTube)明治維新編 吉田松陰
オンライン授業風景(YouTube)惑星の名前の謎
さいごに、探求学舎のHPをどうぞ!
探求学舎HPアドレス
(引用元)/ 探求学舎「子どもたちの好奇心を惹き出す教育法」
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