アリの理論
子どもの頃にイソップ童話で読んだり、聞いたりした方も多いと思います「アリとキリギリス」ですが、アリは餌を集めるために来る日も来る日も動き回るアリをイメージする方が多いのではないでしょうか。
実はアリの中には、まったく餌集めをしないで、ただ見ているだけ、働かないアリも存在すること、ご存知でしょうか。皆さんも一度は耳にしたことがあると思いますが「アリの理論」について紹介します。
「アリの理論」という組織論では、働きアリの集団のように、必ず「2:2:6」に 分かれるという。
つまり、一生懸命に働いて集団を引っ張っていく優秀なアリが2割、落ちこぼれが2割、そして残り6割がどっちもつかずのチンタラ組となる。
2割の優秀なアリだけで集団を作るとしても、必ずその中から優秀な連中が出て「2:2:6」に分かれる。
これを組織に置き換えてみると、優秀な社員だけを集めて精鋭部隊を作っても、そのうち2割はダメ社員になってしまうということである。これが集団の不思議である。
人は得意なことに取り組む際にはやりがいを感じると思います。人は自分が得意な仕事をしているときの生産性は通常の3〜5倍高いと言われています。得意なことはそれだけで生産性が上がります。お互いが補完し合えるチームであれば、個々の生み出す成果の単純な足し算以上の成果を出すことができます。
個の力ではなくチームとしての総合力
働かないアリたちは、やろうと思っても一歩が踏み出せなかったり何からやろうか迷っているうちに、優秀なアリたちに仕事を奪われているのかもしれません。
また、能力の高く仕事ができる部下に多くの仕事を任せようとする上司がいます。
もちろん短期的には成果があがることが多いかと思います。しかし、そうした状況が続くと、仕事を任せられてばかりの優秀な人材は自分ばかりに仕事がくることに気づき、負担を感じるでしょう。
新人や若手社員に簡単な仕事のみ与え、ベテランや仕事ができる社員にばかり負担をかけることは、成長の機会をなくすだけでなくモチベーションの低下にもつながります。
仕事を進めていく上では、個の力のみでは解決できないことは多く、チームでの力が必要となります。
大切なのは、メンバーの一人一人の力を伸ばし、チームとして総合力で仕事を進めていき、チーム全体の能力を高めることです。
「働きアリ集団理論の不思議」から引用
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