桃太郎と十二支


みなさんも何度も聞いたことのある日本昔ばなしの「桃太郎」である。


桃太郎とは、ある日ある日、川上から流れてきた大きな桃から産まれた元気な赤ん坊を桃太郎と名づけられ、この男の子は大きくなると村人たちを苦しめている鬼を退治するために鬼が島へ旅に出ます。

旅の途中で出会った犬、猿、雉(きじ)にきびだんごを与えて旅のお供にし、見事鬼を退治して、鬼が持っていた金銀財宝を手に村へ帰り、幸せに暮らしたという物語である。


桃太郎は陰陽五行図と深い関わりがあった


陰陽五行とは、万物を陰と陽に分類し、森羅万象の構成要素(気)を 木・火・土・金・水 の5つが循環して変化するという考え方である。また、四季変化、一日の時間の流れも表しており、五行に対する四季と果物に関係がある。

●木(木行)は春の象徴。果物は李(すもも)

●火(火行)は夏の象徴。果物は杏(あんず)

●金(金行)は秋の象徴。果物は桃(もも)

●水(水行)は冬の象徴。果物は栗(くり)

●土(土行)は季節の変わり目の象徴。果物は棗(ナツメ)


方角(方位)も五行では、現在の十二支で分類されている。

●北を表すのが 亥(い)・子(ね)・丑(うし)

●東を表すのが 寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)

●南を表すのが 巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)

●西を表すのが 申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)



何故、桃太郎なのか?


つまり、裏鬼門(うらきもん)の線から時計回りで時系列に動くため、鬼を封じる(鬼退治)には、この「金」の領域の果実である「桃」だからである。この桃太郎が①申、②酉、③戌と出会い、同行して方位の西方向へ行くことになる必然性がある。

その桃太郎の住む村は裏鬼門の羊申(南西)の方向にあり、羊申(ひつじさる)南西は鬼の出入りを封じる方角である。


裏鬼門に対して、対局にあるのを鬼門(きもん)と呼び、陰陽道では、丑寅(うしとら)北東の方角は邪悪なもので忌み嫌うものなど鬼が出入りする方角を鬼門としている。鬼門は草木も眠る丑三つ刻という。なので、鬼ヶ島は丑寅(北東)の方向にある。



何故、鬼の格好は二本の角に寅のパンツをはいているのか?


もうおわかりであろう。鬼門が丑寅(うしとら)だからで、牛の2本の角に寅模様のパンツを履いている。金を表す桃太郎にこれまた金を表す犬、猿、雉を従え、鬼を退治し、金銀財宝を手に入れるのである。

干支(えと)とは何か? 

干支=十二支ではない


干支(えと)と聞くと、子~亥を思いつく人が多いと思いますが、これは正解ではありません。実は、干支とは「干」と「支」の2つを指す言葉です。正しくは、十干十二支(じっかんじゅうにし)を略して、干支と表現しています。

十干とは、陰陽五行と深く関係しており、その名の通り10種類の要素から成り立っています。十二支のはじまりは、神様が元旦に挨拶に来た1番から12番までの動物を持ち回りでその年のリーダーにしたとされています。猫とねずみが仇敵であるわけや、犬猿の仲の言われも盛り込まれ、猫が干支に入れなかったのは、ねずみに騙されて、2日の日に挨拶に来たためというこのお話はまんが日本むかし話で見たという人も多いでしょう。


日本昔ばなし「桃太郎と十二支」から引用



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