ギャンブラーの心理と行動

元来、損を恐れる手堅い投資家が損失がかさむと突如、一発逆転を狙うイチかバチかの勝負に打って出る。取り戻せればいいが、大金をつぎ込んだあげく傷口を広げるはめになる。


負けが込むと、よりリスクが大きい選択に走る。これを行動経済学では「最終レース効果」という。これは競馬で例えると、その日の負けを一気に取り戻すために最終レースで穴馬に賭ける。冷静に考えれば、勝つ勝率の高い1番人気の馬を軸に考えるべきなのだ。


勝負で外れ続けると、そろそろ当たるのではないか。例えば、パチスロで当たりの出てない台があれば、もう、そろそろ出るのではないかという心理である。これを「ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)」という。

ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)の説明でよく出てくる例はコイントスです。

4回とも表が出た時に次は表が出るか裏が出るか、多くの人は「そろそろ裏が出るはず」と思ってしまいます。でも確率はどちらも一緒で50%。

これと一緒で、負けが4回続いたら「次こそは勝てるだろう」と考えるのはギャンブラー的思考です。確率が50%と決まっているならともかく、確率の保証がないのに「次こそは」と考えるのは合理的な判断ではありません。コイントスは冷静に考えると確率は2分の1である。


負けが込むとギャンブラーの誤謬(ごびゅう)から足を抜くのは難しいため、ギャンブルはやらないこと、やる場合は深入りしないことが鉄則である。


著書「デザインされたギャンブル依存症」/ナターシャ・ダウ・シュール(著)、日暮雅道(訳)

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