超絶!お手軽簡単最強の免疫力アップ術
2019年12月に新型コロナウィルスの蔓延が始まってすでに4年が経ち、徐々に収束の兆しですが、少ないとはいえ感染者が未だに報告されています。
特に年齢を重ねて免疫力が落ちていたり、生活習慣病にかかっていたりすると、感染すれば重症化するリスクが高く予断を許さない状況です。
そこで紹介したいのが、本書で紹介されているお手軽で簡単な免疫力アップ術を紹介します。
先に結論を申し上げると腹巻きをして寝るだけです。これだけなんです。
本当にそうなの?と疑っていらっしゃる方も多いと思いますが、腹巻きをして寝ることは医学的な理論に基づく最強の免疫力アップ術です。
腹巻きをして寝る効果を理解の上、ぜひ実践してみましょう。腹巻きが人体にもたらす効果も解説します。
免疫力を高め、あらゆる感染症を予防する!
まず、はじめに免疫力について解説しておきます。
免疫力とは、体の感染症に対する抵抗力と考えがちですが、
免疫力とは、体の内部で発生したガン細胞や外部から侵入してきた細菌やウィルスなどの異物、いわゆる病原体から体を守ろうとする自己防衛システムのことです。
この自己防衛システムが正常に機能していることが免疫力が高い状態です。
反対になんらかの原因によって自己防衛システムの働きが悪いと免疫力が低い状態と言えます。
免疫力が低いと。。。
免疫力が低下すると
・風邪などのウイルス感染症にかかりやすい。
・感染症にかかると重症化しやすくなる。
・アレルギー症状が出やすくなる。
・がんを発症しやすくなる。 etc.
生命の危機に陥りやすくなり、危ない状態です。
腹巻きは免疫力アップの最強アイテム
何故、腹巻きが有効なのか?
免疫力を高める方法は体温をあげること。
免疫システムの主役となる血液中の白血球(マクロファージという細胞)の働きが活発化して免疫力がアップするという。白血球の働きを高めるには温度が高い方がよく、体温でいえば、38〜38.5℃くらいが最適と言われています。
例えば、風邪を引くと熱が38℃くらい上がります。カラダにはつらいですが、免疫システムにとっては、体温が高い方が白血球の働きを高め、本来の力を発揮できる最高の環境となり、白血球が活発化します。それが38℃です。
38℃くらいになるとウィルスの活動は弱くなり、逆にウィルスを退治する白血球の活動は活発化します。カラダの免疫力を上げるために「熱を上げろ」と脳から指令を出しています。
なので、熱が出て、すぐに薬で体温を下げるのは、勿体無いので、薬を飲まずに上がったままにしておいた方が免疫力が高まって症状が治まりやすくなります。
ただし、39℃以上の熱になると話は別で、対処すべき温度です。
38〜38.5℃くらいなら頭や首を冷やす程度で、本来、我々に備わってる免疫システムに頑張ってもらうという訳です。
何故、腹部を温めるとよいのか?
免疫システムにおいて重要な働きを担う細胞のほとんどが腹部に集中しているからです。
このマクロファージの大多数はお腹の中に存在しています。
細菌やウィルスなどの外敵はどこから侵入してくるのか?
大多数は食べ物に紛れて口から侵入してきます。
食べ物は胃や十二指腸で消化・分解されますが、ここでウィルスに感染することはありません。これは大抵のウィルスは胃液で死滅するからです。
ただ、最終的に栄養を吸収するのは小腸なので、この時、胃液でも死滅しなかったウィルスが残っていると感染リスクが高まってしまいます。そこで感染しないように小腸の中でマクロファージが見張っています。
ただ、マクロファージにも弱点があります。それは冷えに弱いと言うこと。
マクロファージはたった1〜2℃お腹が冷えただけで働きが急激に衰えるといわれています。
従って、免疫機能を低下させないためには、お腹を温めることがとても大切なんです。そのお腹を温める最強のアイテムが腹巻きということです。
腹巻きの健康効果
腹巻きをして、お腹を温めることで色々な健康効果が認められています。
・免疫力アップによる感染症の予防につながります。
・慢性腎臓病の悪化防止につながります。
・胃腸が温まり、消化吸収がよくなります。
・新陳代謝が活性化します。
・腸内環境が改善し、便秘や下痢、内臓肥満の解消も期待できます。
・全身の血流がよくなり、体の痛み、腰痛、ひざ痛、コリにも有効です。
・生理痛や婦人科系の症状や不調にも有効です。
腹巻きのいいところは誰でも簡単に実践できて、毎日継続できることです!
腹巻きの効果的な使用方法
寝る前に腹巻きをして眠る。ただ、これだけです。
ポイントは就寝中にお腹を温めることです。
1日のうち、体温が最も高くなるのは夕方頃で、体温は夕方をピークにだんだん下がり、就寝中はとくに朝方が最も低くなります。就寝中に体温が下がるのは、体を休めるためです。
我々の体は睡眠中に脳や体を休息させるために代謝量を減らします。代謝が減れば、エネルギー消費量が少なくなり、それに伴い、体温が低くなります。代謝が下がるということはお腹の内側の温度も下がります。通常睡眠中のお腹の内側の温度は1.5〜2℃も低下します。たったこれだけの温度低下が免疫システムに大きな影響を与えてしまいます。
一般的に体温が1℃低下すれば、免疫力は30%も低下すると言われています。
特に、朝方体調を崩す方が多いのは、この理由も関係しています。
一度騙されたと思って体感してみると予想以上に効果があります。
逆に1℃上がれば、免疫力は5〜6倍もアップするといわれています。
睡眠中に腹巻きをすると最も効果がありますが、一日中していた方がより免疫機能が高まります。
体温がもともと低い人や免疫力を高めたいと考えいる方は可能な限り腹巻きをつけておくことをおすすめします。
一日中、つけておくのは抵抗があるという方は、就寝前につけて寝てください。
これだけで十分です。
睡眠中は最も効果があり、特に効果があるのは、入浴後に腹巻きをするのがBestでしょう。
湯冷めをしにくくなり、ポカポカと体が温かいまま、就寝することができます。
体が温っていると格段に就寝しやすくなるので、おすすめです。
腹巻きの選び方
長時間つけていても不快を感じないものがおすすめです。
お腹全体を温めたいので、大きめのサイズで丈は最低でも25cmあればよいでしょう。
素材はコットン、ウール、ナイロン、シルクなどありますが、肌着の上から着用するのが基本であり、素材はさほど関係ないでしょう。最も重視してほしいのが伸縮性です。
キツすぎると締め付けられ不快に感じ、内臓の血流悪化にもつながりますので、快適にフィットしたものがBestです。
ワクチンの有効性
ワクチンを打って抗体を作っても時間が経てば、抗体の効力が無くなっていきます。また変異株に対して効果がなかったり、抗体があっても感染してしまうなど、獲得免疫が効果を発揮しないケースが散見されています。
免疫について、少し解説しておきます。
免疫は大きく分けて2種類に大別されます。
① 自然免疫
体内に侵入してきた病原体を白血球の一種であるマクロファージなどが病原体を攻撃する仕組みのことで、これは敵を選ばすに攻撃することから、別名「非特異的免疫」といわれています。
② 獲得免疫
自然免疫から逃れた病原体に対して働く仕組みのことで、特定の病原体だけを攻撃することから、別名「特異的免疫」といいます。獲得免疫は免疫システムの最後の砦で、ここを病原体に突破されるとその病気に感染し発症してしまいます。
獲得免疫はその名のとおり、ある病原体に一度感染することで獲得する免疫です。我々は感染することでその病原体に対抗できる抗体を獲得している訳です。
抗体を獲得すれば無敵ではなく、次に示すように抗体は主に3つに大別されます。
① 一生持続する抗体。
具体例ははしかです。はしかに一度かかると抗体ができ、二度とはしかにかかることはありません。
② 数十年から数年持続する抗体
③ 数ケ月しか持続しない抗体
具体例を示すと、インフルエンザが毎年のように流行するのはインフルエンザウィルスがその年毎に変異を繰り返すことで、我々が獲得している抗体の効果が薄れてしまうからです。新型コロナについては明らかにインフルエンザ同様に変異を繰り返すことで、我々が獲得している抗体の効果が薄れてしまいます。なので、ワクチンを3回、4回打っても感染する時は感染してしまいます。
普段から免疫力を高めて自然免疫の働きを十分に発揮できる環境を整えておくことが大事です。自然免疫の働きが十分であれば、新型コロナの抗体がなくても新型コロナの感染を未然に防止することが出来ます。
仮に新型コロナに感染してしまった場合でも免疫力が高い状態であれば、抗体をスムーズに作り出すことができます。
免疫力アップの方法
腹巻き以外に
①バランスの良い食生活
②十分な睡眠
③適度な運動
④ストレスをためない生活
以上を心掛ければ、より免疫力を高めることができます。免疫力を高める習慣がつけば、あらゆる感染症の予防につながります。
整腸作用が健康に役立つ!
また、近年では、腸を整えることが全身の健康に役立つと注目を集めています。
腸は第二の脳と呼ばれ、腸と脳は密接に関係しています。
お腹を温めて腸内環境が改善すれば、自律神経のバランスが整って精神的に前向きになるという報告があります。これは幸せホルモンであるセロトニンは約9割は腸管で作られています。腹巻きをすると心が穏やかになり、幸せな気分になるのは、セロトニンが分泌されるからです。お腹が温まって心地がいいのは、腸が元気になっている証です。
皆さんも是非、今日からでもすぐに、腹巻き健康法をチャレンジしてみましょう!
身体面からも精神面からも、その効果を実感できると思います。
出典元/著書「感染がいやならおなかを温めなさい」/練馬桜台クリニック院長 永野正史先生
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