期待リターンとリスク

期待リターン(リスク)と労力の関係


この図をみてもらいたい。


この図は期待リターンとリスク、労力の関係を表したものである。

縦軸に期待リターンとリスクを表し、上にいけば期待リターンが大きく、下になればリスクが大きくなる。横軸はお金を儲けるためにどれだけの労力を使うかを表したもので右にいけば、掛かる労力が大きくなり、それに伴うストレスも合わせて大きくなる。

お金に働いてもらうとよく聞くが、お金にだけ働いてもらうだけだと期待するリターンは少ない。

逆にお金を使って、労力も使って運用すると期待リターンが上がってくる。究極のお金儲けは起業となるが、掛かる労力とストレスはハンパではない。しかし、起業に失敗するとリターンはない。


預貯金


国内メガバンクの定期預金の利率は0.002%なので、100万円を1年間預けたとしても20円(税引き後16円)しか利息をとれないが、商工中金などの定期預金利率は0.22%なので、ここに預ければ、2,200円(税引き後1,760円)とメガバンクの110倍の利息を受け取れる。

大事なお金を預ける銀行を選択するだけで、お得度の違いが出てくる。


投資で注意すべきこと

ここで注意しなければならないのが、左上の詐欺を疑うゾーンである。


お金を使って楽して期待リターンを得るのは、基本的に非常に怪しいので、詐欺を疑うべきである。


FXや商品先物

投資する商品によっては期待リターンが多く儲けることができる反面、リスクが大きいことを頭に入れておく必要がある。いわゆるハイリスク・ハイリターンの商品が多い。


ギャンブル、宝くじ


期待リターンが0より小さいギャンブルや宝くじであるが、競馬・競輪などの公営ギャンブルは100円かけて75円しか返ってこない。これは胴元がとるテラ銭率が25%なので、はじめから期待リターンがマイナスである。

また、宝くじは100円かけて45円しか返ってこない。これは胴元がとるテラ銭率が55%なので、45円を回収するために労力と時間を消費するのは勿体ない。


ギャンブルはやればやるほど深みにハマり負けていく。投資の考え方でいう経済合理性からは説明ができない。

従って、100円かけて100円戻ってこないものには、手を出さず、投資とは考えない。やるのであれば、趣味の範疇でやるべきである。


しかし、ギャンブルや宝くじは一攫千金を狙う人が多いのも事実なので、ノメリ込まないことが一番である。さらに負けが込むと、足を抜くのは難しいため、ギャンブルはやらないこと、やる場合は深入りしないことが鉄則である。


リターンを期待したいなら株式がおすすめ


リターンを期待したいなら、労力を使って、日経平均の国内株式(大型株や小型株)がある。株式は難しいという方がいるが、確かに個別銘柄の株式(以降、個別株と記載)を狙うのであれば、株価のチャートや上昇トレンドを見極める必要があり、株をはじめたばかりの初心者や素人では難しい。


狙うのは、個別株ではなく、もう少し労力を使って、米国株式を狙うべきである。


米国株式以外に、全世界株式や成長のあるインドや新興国(インドネシア、フィリピン等)の株式を狙うのもおもしろい。


米国株式おすすめの理由


① 米国はAmazonやAppleのような超巨大企業やイノベーションが生まれやすい

② 先進国の中で数少ない人口増加国である

③ 金融法制が整備されている

④ 株主を大切にする文化が根付いており、株価を上げない経営者はクビである


実際に、ここ数年だけをみると、GAFAMと呼ばれる米国超巨大IT企業5社やテスラ、ネットフリックスなどの成長が特に著しいため、米国市場に絞る方がリターンが良さそう。

歴史的にみて米国株式には、年率5%以上で成長するパワーがある。

15年以上の投資を前提とするなら元本割れのリスクも低くなる。

老後資金や将来の生活資金を長期で運用するには米国株式がおすすめです。


毎月5万円を20年間積み立てれば、年率5%で20,551,683円の資産ができる。

元本は1,200万円となる。

参考まで資産運用シミュレーションのリンクを貼り付けておきますので、ご自由に年利シミュレーションをどうぞ!


VTI、VOO、VTの3つは米国のバンガード社が提供する米国ETFです。


3つに共通しているのは、トータルという市場全体に広く分散して圧倒的に低コスト(経費率が低い) である。経費率の違いは年間で運用にかかる手数料になります。

例えば、総額100万円分ETFを購入していたとすると、VTではコスト700円/年、VTIとVOOでは300円/年のコストが年間かかるという意味。

米国ETFであるVTI、VOO、VTは100円から資産運用が可能なので、少額からコツコツ資産運用を行うことができます。



用語の解説


ETF

Exchange Traded Fund の略で、日本語では「上場投資信託」という。

ETFは日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、NYダウ等の指数に連動するように運用されている投資信託の一種ですが、証券会社に口座を開けば、株式同様手軽に売買できます。


S&P500

ニューヨーク証券取引所、アメリカ証券取引所、NASDAQに上場している大型株である500社の銘柄で構成されたS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出している米国の株価指数


VT、VOO、VTIの2011年からの2022年の10年間の株価推移を比較したものが以下のチャートです。全て右肩上がりの成長でVTI、VOOは10年間でなんと3倍に成長!



おすすめの証券会社


株式を購入するには、証券会社にて口座開設が必要です。

おすすめはネット証券会社のSBI証券と楽天証券。

ネット証券会社をすすめるのは、何と言っても手数料の安さである。

日本には、野村證券や大和証券、SMBC日興証券など大手証券会社が有名で、窓口にて親切に説明してくれるが、その分人件費がかかっているのを頭に入れてほしい。これら窓口のある証券会社は手数料が高くなる。


楽天証券・SBI証券なら、VOO・VTIなどETF10~15銘柄の買付手数料が無料。


楽天証券・SBI証券にて毎月コツコツ投資する資産運用を行う方は、2021年より各社(SBI証券・楽天証券)がサービスを開始しているクレジットカード決済を利用することをおすすめします。

理由は購入額の0.2~1.0%がポイントとして還元されます。楽天証券なら楽天ポイントに還元されます。

米国株を毎月好きな日に自動買い付けできる「米国株式・ETF定期買付サービス」も利用できます。時間がなくて定期的に買い付けるのを忘れそうという人も、はじめに「設定株数」または「設定金額以内の単元株」を設定するだけで手軽に米国株へ投資できますよ。


SBI証券の口座開設方法


SBI証券の口座開設はこの動画をみてください。



楽天證券の口座開設・つみたてNISA設定(VTI購入方法)


楽天証券の口座開設・つみたてNISAを設定し、楽天VTIを購入する手順はPDFをみてください。

また、楽天ホームページ「総合口座、NISA口座同時申し込み」へアクセスは以下をどうぞ。

まとめ


投資に対して、どれくらいの期待リターンを求めるか、労力をどれだけかけるかによって適した投資手法が異なるので、自分に合った投資方法を選択することが重要です。



(引用元) / 楽天証券公式「学校では教えてくれない投資のハナシ」/楽天証券株式会社 常務執行役員 土居雅紹(どい まさつぐ)

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