空腹を楽しむ!

「ものを食べない時間」を作り「空腹」を楽しむ。それだけで病気知らずの体が手に入ります。


1日2食、空腹のススメ。大切なのは、いかにして「空腹時間を確保するか」病気のリスクを下げて、かつ集中力が上がる食事の方法をご紹介します。ここで紹介する食事法は2016年、東京工業大学「大隅良典(おおすみよしのり)」栄誉教授がオートファジーの研究でノーベル生理学・医学賞を受賞されています。オートファジーとは“古くなった細胞が新しく生まれ変わる”体の仕組みのことです。

週に1度でもまとまった空腹時間を作ると食べすぎがもたらす弊害が取り除かれ、加齢や食生活によるダメージがリセットでき、オートファジーが活性化して体が内側から若々しく蘇ります。


食べすぎは万病のもと


「食べるとすぐに眠たくなってしまう」「最近、胃腸が弱っている気がする」「疲れやすくなった」などの症状で悩んでいる人はいませんか。加齢による体力低下、運動不足など原因は色々と考えられますが、もしかしたら「食べすぎ」(糖質の摂りすぎ)からきている可能性があります。


1日3食は「食べすぎ」になる可能性


食べすぎはさまざまな体の不調を招きます。

主な弊害は次のとおり。

① 内臓の疲れ

1日3食では前の食事で食べたものが体内に残っている間に次の食事をとることになる。胃腸は休むことなく働き続けて疲弊してしまいます。すると、免疫力の低下や消化不良、慢性的な疲労感を招きます。胃腸が疲弊すると肌や髪のコンディションが悪くなります。胸やけ、胃もたれ、食欲不振が起こりやすくなります。

② 肥満

増えすぎた脂肪が人体に与える影響は大きい。血管が圧迫されることで心臓への負担が増え、高血圧や心不全の原因となります。さらに悪玉ホルモンの分泌が増えて糖尿病、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、がんなどのリスクが高くなります。

③ 老化の進行

食べすぎは体内の活性酸素を増やす。活性酸素にはものを酸化(さびさせる)させる力があり、体内のDNAや細胞を傷つけ、細胞の老化が進行し、お肌のシワやシミ、さらにはがんを引き起こす可能性があります。


空腹時間を設けるとこんなことが体内で起こっている


・内臓の疲れがとれて内臓機能が高まり免疫力がアップする

・血糖値が下がりインスリンの適切な分泌が促され血管障害が改善される

・脂肪が分解され肥満が引き起こすさまざまな問題(体を錆びさせる活性酸素の増加、糖尿病、高脂血症などの動脈硬化性疾患、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞などの虚血性心疾患、そしてがんの原因)が改善される

・細胞が生まれ変わり体の不調や老化の進行が改善される

空腹時間が長くなればなるほど、体内の余計な脂肪が分解され減っていきます。脂肪が分解されれば血液中の脂質が減り圧迫されていた血管が解放されます。空腹時間をトータルで12~24時間作ると血液中の糖質は20%程度低下すると言われています。


空腹時間はいったいどれくらい作ればいいのか


空腹というと、お腹がペコペコで辛いというイメージがありますが、ここでいう空腹とは「ものを食べない状態」と捉えてください。空腹時間を作ると、まず内臓がしっかりと休むことができ、血糖値も徐々に下がります。最後にものを食べてから10時間ほど経つと肝臓に蓄えられた糖がなくなるため、脂肪が分解され、エネルギーとして使用されるようになります。16時間を超えると体に備わっている「オートファジー」という仕組みが働きます


オートファジーとは「細胞内の古くなったたんぱく質が新しく作り替えられる」という究極のアンチエイジングを可能にし、長寿と若返りを享受できます。

また、細胞が飢餓状態や低酸素状態に陥ると活性化すると言われています。


体の不調や老化は細胞が古くなったり壊れたりすることによって生じます。さらに活性酸素が増えると言われています。オートファジーは古くなったり壊れたりした細胞が内側から新しく生まれ変わり、病気を遠ざけ老化の進行を食い止めることができます。


ちなみに老化は40代から加速するといわれています。それは活性酸素を除去する「抗酸化酵素」の能力が急激に弱まるためです。


従ってオートファジーを働かせるためには、連続して16時間以上の空腹時間が必要です。最初からいきなり16時間は難しいので、睡眠時間と合わせて徐々に空腹時間を延ばすことを実践してみてください。

毎日続けることが理想ですが、週1回の週末だけ実行しても効果は得られます。


16時間の空腹時間を作るパターンを3つ紹介いたしますので、自分の生活リズムや体調に合わせて無理なく実践してください。




食事の際は何をどれだけ食べるのも自由

空腹時間以外は基本的に何を食べても構いません。

空腹時間中にどうしてもお腹が空いたら。。。

ナッツ類などであればいくら食べてもOK。ナッツ類はできれば味付けなしの素焼きのものを選びます。ナッツ類が苦手という方は生野菜サラダ、チーズ、ヨーグルトなどでお腹を満たしていただいてもかまいません。ご飯や麺類、パン、肉といった「食べ物の塊(かたまり)」でなければ大丈夫てす。また、飲み物は血糖値が上がらないゼロカロリーの飲み物であればOKです。


合わせて簡単な筋トレを行う必要がある

減少した筋肉は簡単な筋トレで補う必要があります。この食事法のデメリットは筋力が落ちてしまうことです。なので、この食事法を実行する場合は必ず、簡単な筋トレを並行して行って下さい。


空腹時間を作ると1日の総摂取カロリーが減り体重も減少します。その際、内臓脂肪が分解されますが、同時に人体にとって必要な筋肉も落ちてしまいます。この理由は口から食べ物であるエネルギーが入ってこなくなると身体は脂肪たけでなく、筋肉を燃やしてエネルギーに変えようとするからです。筋肉量が減少すると、基礎代謝量が減るので、かえって太りやすい体質になってしまいます。特に高齢者の方は体を支えるのも難しくなる可能性もあり、非常に危険です。せっかく健康のための空腹時間を作っても逆効果になります。


簡単な筋トレとは「階段の上がり下がり」や「腕立て伏せや腹筋、スクワット」をできる回数だけやる程度で十分です。過度の運動は活性酸素を発生させる原因にもなるので、無理のない範囲でやることを心掛けましょう。

また、ごぼう茶で有名な南雲吉則先生の著書「空腹が人を健康にする」でも同様なことをおっしゃっています。


近年話題になっている「サーチュイン遺伝子」


人間の生命力を司るこの遺伝子のスイッチをオンにするための条件が「空腹」です。つまり空腹時でないとこの遺伝子は作動しないわけです。ところが現代人の生活は、お腹がすかなくても時間になれば食事をしてしまう。そんな飽食に対して人間の体は対応できるようには作られていないため、様々な弊害を引き起こします。南雲先生はご自身の体験をもとに、「一日一食」が人間にとってベストな食事法だということを説明されています。「一日一食」にするだけで「体の傷んだところが修復される」「自分の適正体重になる」「皮膚年齢がどんどん若返る」など力説されています。


この食事法は誰でも簡単に実践でき、すぐに効果を実感できる奇跡の食事法です。がんや認知症、糖尿病や高血圧などの病気の予防にも役立つと考えられるので、ぜひ実践してみてください。


著書/「空腹」こそ最強のクスリ/医学博士 青木厚

著書/「空腹が人を健康にする」/ナグモクリニック総院長 南雲吉則


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